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コロナで政治を「自分ごと」と考える人が増えていく 

 

私がコロナ収束後も忘れたくないと感じたコロナ禍での出来事は、政府の新型コロナ

感染拡大への対応、そして国民の政府に対する批判や批評です。これらの記憶が重要だ

と考えた理由は、私はこのコロナ禍を通して国民は普段からもっと政治に興味関心を

持つべきだと感じたからです。先日、政府による布マスクの配布の費用に関して税金の

無駄遣いとの声が上がっていました。一方、辺野古基地移設の工事にかかる費用はその

布マスクの費用の何十倍もの金額がかかっており、多大な税金が沖縄の海底に消えて

いっています。今現在、新型コロナ感染拡大対策の費用として税金を使うのではなく

辺野古基地移設に使うということに私は疑問を覚えています。コロナ禍の今、やるべきことなのか。今、予算をつぎ込むべきものなのか。すごく疑問に感じます。ですが、マスクの費用に関しては声を上げるのに、辺野古基地移設に関して沖縄の人以外が声を上げているとは思えません。当事者の人しか「自分ごと」として考えられないと思うからです。税金の使い道はすべての国民が関与するものなので、当事者だけでなく多くの人が興味・関心をもつべきだと感じました。  
 ところで、日本ではコロナ禍が原因で行政を「自分ごと」と捉える人が増えてきていると思います。そして、コロナ禍になって、政府による行政が「自分ごと」になってきた人たちが政治に参加していないにもかかわらず、意見し出しています。私はこの動きに疑問を覚えます。例えば、バイトがなくなり大学生が困窮し、「大学の学費が払えない」との声に関して、ひどいことを言うようですが、政府に給付金を求める立場なのかも疑問に思います。最新の衆議院議員選挙での投票率は10歳代では約40%、20歳代では約34%、30歳代では約45%であり、全体では約54%と低い投票率です。また、参議院議員選挙での投票率は10歳代では約32%、20歳代では約31%、30歳代では約39%、全体では約49%とこれもまた低い投票率となっており、特に若い世代の投票率が低くなっています。リーダーを選出するという仕組みである投票に行っていないというようにフォロワーとしての役割を果たしていないにもかかわらず、苦境になってから政治やリーダーに口出しをするというのは違うと思いました。このように、コロナ禍にあったこれらの出来事は若者を含め、日本の有権者の政治参加の意義や重要性を浮き彫りにした重大な出来事だと思いました。  

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