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若者の政治参加 

 

私が体験したことは、若者の政治参加の重要性である。  
私はTwitterを利用しているが、ここ数か月は政権批判が目立ってきた。新型コロナ

ウイルスが猛威を振るう前から、安全保障関連法案などで批判はあったが、最近の

コロナ禍では仕事が減ったり無くなったりしたことが原因だろうか、若い人を中心に

政治への関心を高めたり安倍政権への批判を強めたりしている様子がうかがえる。

特に印象的なのは「アベノマスク」と10万円給付の遅さである。これに対しては

「国民の声を反映していない政治」との評価も多い。しかし、若者がこのような評価をしていることに、私は疑問を呈したい。なぜなら、若者たちは彼ら自身の声を政治に反映させるための努力を本当はしていないのではないか、と考えているからである。それは選挙の投票率の低さに表れている。総務省のWebサイトでは2019年の参議院議員選挙の投票率が低かったことが明らかになっている。全体の投票率48.80%に対して年代別の投票率は10代が32.28%、20代が30.96%、30代が38.78%で、10代~30代の投票率の低さが問題となっている。現在、日本国民は総理大臣を直接に選ぶことはできないから、自身の声を政治に反映させるには国会議員の選挙で自身の支持している候補者に票を入れることしか方法は無い。政治家は日本国民1人1人の声を聞くことはできないから、選挙の結果によって明らかになった代表的な声だけを取り入れるしかない。だから、自分の声を反映させるには選挙に行くことが非常に重要なのである。これに参加しないことは、意見を持っていないことに等しい。にも関わらず、「予定がつかない」「関心が無い」といった理由で投票すらしていなかった若者がこのコロナ禍で政治に対する不平・不満を漏らしている様子は、無責任としか言いようがないのではないか。これに気づいたのは私だけではないようで、既に投票以外の方法で政治に参加したり、影響を与えようとしている人たちがいる。"change.org"というサイトでは、兵庫県の高校に通っている学生が、ゴールデンウイークまでの休校延長を求め、2万人分の署名を集めて兵庫県教育委員会に提出、県は5月6日まで休校を決定する、という出来事があった。このような動きは兵庫県だけではなく様々な府県でもあった。若者の政治に対する意識の低さは数年前から嘆かれてきたが、それが改善されることはなく、むしろ悪化する一方であった。しかしながら若者が政治に関心を持ち、積極的に参加し始めた状況を創り出したのは、新型コロナウイルスのパンデミックに違いない。したがって、コロナ禍が浮き彫りにしている、政治に対する積極的な姿勢の重要性を、私たちはパンデミックが収束しても認識し続けなくてはならない、という点で、若者の政治参加の重要性は忘れられてはならないと私は考えている。 

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